秋田とつながりの深い藤本智士さんの講演会
先日、移住コンシェルジュさんに声をかけて頂いて藤本智士さんの講演会に行ってきたサヤヤブですこんにちは。
関西を拠点に、そして地方創生を軸に(してるかは分からんけど)編集というお仕事をされている藤本智士さん。「地方同士をつなぐ」ような活動を多くされていて、関西在住ながら、秋田県とも鹿角市ともつながりが深いらしい。
移住者を増やしたい行政とそこじゃない藤本さんの話
どこの市町村でも人口減少が問題視されているここ数年。「田舎移住」への行政支援も厚くなってきて、ひと昔前よりはずっと田舎移住へのハードルは下がったと思う。しかし藤本さんは、堂々と、大勢の前でそれを否定した。
「移住移住定住定住ってバッカじゃねーの」と言わんばかりに。
どの町も人口減少しているのに、自分のところに人を増やせばその分どこかで人口が減るじゃんかっていうことを言ってた。うん、確かに(笑)
もはや今更人口増やそうとすること自体が違ってる、と。
これにはちょっと共感した。移住するときに鹿角市の移住コンシェルジュさんたちにはとってもお世話になったサヤヤブ。だから地域おこしが目的で移住したわけじゃなくても例えば取材とか、人手が足りないと声をかけられれば出来る限り協力したいと思うようになった。
こういうのは、やっぱり結局人だなって思う。憧れの土地に移住して、特に大きな目標がなかったとしても、そこで出会う人とのつながりで生き方は多少なりとも変化する。
そしてこれから、その土地の目指す先が「移住者を増やす」じゃなくて、藤本さんが話してたように、地方同士のつながりとか連携プレーが出来る感じになれば、その方が自分も移住しやすくなる。
というのも、鹿角市に永住を決めたわけじゃないサヤヤブは、もっともっと行ってみたい土地がある。地方同士のつながりが濃くなれば、この先のノマド人生にも良い影響を与えてくれそうな気がなんとなくしている。まぁなんと自己中心的でしょう。
でも実際、サヤヤブみたいな人って結構いると思うの。なんとなく憧れた土地に移住したけど、この先どうしよっかなー、みたいな。地方同士で交換移住が出来れば一番だよね。
飛び回っている人はいつも素敵に見える
1時間半というたっぷりの藤本さんの講演会のなかで驚いたのは、色んな地方の知識の豊富さ。全国飛び回っている藤本さんは、いろんな場所で出会った人や物の話を講演会に盛り込んでくれたんだけど、まぁ細かい部分まで本当によく覚えてらっしゃる。
数年前、モントリオールにいたときツアーガイドをしてたサヤヤブ。当時は受験生なみにモントリオールやカナダの歴史とかメープルシロップの作り方を覚えたもんです。
でもすっかり忘れました。
あんなにね、藤本さんのように鮮明に覚えていて、それを講演会という場で多くの人にその情景を思い浮かばせるのって本当にすごいと思う。話術もあるだろうけど。
それにしても全国飛び回っている人って無条件に素敵だな。
墓参りで出会った湯瀬渓谷の紅葉
彼さんは祝日関係なしの週末しか帰って来ないため、本日は「お一人様」を満喫したサヤヤブ。
趣味は墓参りってほど行ってないけど、そう言いたいくらい好き。
「先祖と近所は大事にしよう」が最近のモットー
サヤヤブが田舎暮らしを決めた理由のひとつは先祖を大事にしたいと思ったから。あ、でもね、物理的に墓参りが出来なくても大事にするって気持ちがあればいいみたい。
ただサヤヤブは墓参りが単純に好きなのです。
午前中の墓参り、行きの道で紅葉にやばい感動
朝からすがすがしい一日となったので、「よし!今日は墓参りに行こう!」と午前中に出発したサヤヤブ。
お墓は湯瀬渓谷にあります。
そう、山です。
山に入った瞬間、目の前には色づいた山が広がって、まさに絶景。
思わず、「やばーい!これやばーい!」と口にしてしまった(女子高生レベルの表現力)
でも道はくねくねしてるし、ところどころ工事してるし、車をとめられずとりあえずお墓へ・・・。
この墓から見える景色が、こんな感じ。
墓参りはクマにビビりながら終了
墓参りは大好きなんだけど、なんせ山山してるもんで・・・
クマがこわい
だって毎年ニュースで見る大きいクマ被害の事故って、鹿角じゃないですか!
ゆっくりを心を落ち着かせて手を合わせ・・・なんて出来ないよね。
ひとりだし。
前後左右の気配に集中しながらの墓参り。
車を降りた瞬間から、「もしクマいたら」を想像して行動。
ゆっくりと後ずさり、一瞬で車のキーを開ける!乗る!発進!
これが本当の「かもしれない運転」。
あ、そうそう。
墓参りはね、やっぱりそんなソワソワした状態で行っても気持ちがスーッとするのね。
こうして気軽に墓参りできるようになって、それだけで移住した価値があるな~と感じたサヤヤブでした。
帰りには湯瀬渓谷に立ち止まる
あんまりにも紅葉がきれいだったもんで、帰りはどこかに車をとめて少し満喫しようと。
ちょうど「湯瀬渓谷」と書かれた看板があったので車をとめる。
祝日だからか、結構いるな~
どうやら歩いて渓谷へと下っていけるようなので、老夫婦のあとに続いてテクテク。
絶望的なカメラセンスですが、どうぞご覧ください。
このおじいさんに「写真とりましょうか?」ってお気遣いをいただいたのだけど
ちょっと恥ずかしくて遠慮しました。
わ~
こうして見ると本当に写真のセンスがない。
もっとすごい、もっとすごかったの!
実はサヤヤブ、海外でツアーガイドの経験がありまして。その時に紅葉メインでちょっとした山歩きをしながら仕事をしてたり
仙台にいた頃も、鬼首の方まで紅葉を見に行ったりと、
桜よりも紅葉が大好き。
鹿角から近いキレイスポットは奥入瀬渓流だけと思ってたけど、
紅葉時期の湯瀬渓谷もお見事!
山がきれい とにかくキレイ
湯瀬渓谷へは自宅から車で30分程度。
でもそこまで行かずとも、玄関を一歩出れば低くて広い山に囲まれている鹿角。
どこか旅行に行ったときの朝、みたいな清々しさが日常的になる幸せ。
仙台と秋田の食生活
こんにちは、サヤヤブです。
住む土地が変われば、口にするものも変わる。これは秋田や東北に限ったことではないですな。
同じ東北内でも、仙台と秋田では食卓に並ぶメニューがガラリと変わって面白い。
ただね、最初にひとつ。
こういう話をすると
「やっぱり秋田は食べ物がおいしいですよね」と返されるけど、そうじゃない。そうじゃないんだ。
土地それぞれの食に優劣をつけている訳ではなくて、
「宮城もおいしいし、秋田もおいしい」ただ「食べるものそのものが違う」ってこと。
秋田移住してシーフードシックになる
サヤヤブが住んでいる秋田県鹿角市は、内陸です。海の幸がうすい。
仙台で生まれ育ったサヤヤブはお魚だいすき。
仙台での食生活はお魚中心
サヤヤブは特に焼き魚がだいすき。ホッケにあじ、金華サバ……
あと大好物で数日は食べ続けられるのが、残りもののお刺身で彼さんが作る「漬け」。
筋金入りのお魚好きなもんで、お魚だけは三越まで買いに行ってたくらい。
分かってたことだけど、鹿角には魚がない。
あってもパサパサだし、高いし……(三越は意外と安いのです)
「特上」でかっぱ巻きが入ってた衝撃
先月、引っ越し後ママんが遊びに来たとき、せっかくなので近所の寿司屋から特上を頼んだ。
電話で予約して、時間になったら受け取りに行ったんだけど・・・
衝撃。
小さい。
3人前が2人前程度の桶に入っている。車で待ってた彼さんも、受け取ってきた桶を見て「え、それだけ?小さくね?」とびっくり。
まぁまぁ、味に期待しようじゃないか。
久しぶりのお寿司!わくわくで開けてみる。
衝撃part2。
巻物が多い。特上でカッパ巻きやかんぴょう巻きが入っているのを人生で初めて見た。
鹿角出身のママんもびっくり。
それとも、この店が変なのかしら。
秋田県鹿角市は肉と穀物がおいしい
郷に入っては郷に従うタイプのサヤヤブ。海の幸はないけれど、他のおいしいものはすぐに発見できました。
枝豆が主役になる美味しさ
青森の「ダケキミ」は仙台でも人気で、さすがに地元スーパーで入手はできなくても、毎年誰かかしらからもらう。
おいしいよねぇ、もう何本でもいける。
そんなダケキミが、鹿角のスーパーでは当たり前に並んでいるではないか!
うれしすぎて、毎回購入してた今年の夏。
そして、なんとなく枝豆が目につくので試しに買ってみたら
はわわわわわ(*´Д`)
ナニコレ!ナニコレ!
枝豆ってこんなに味濃かったっけ?
枝豆ってこんなに噛み応えあったっけ?
生まれて初めて、枝豆にはまりました。たくさん買ってもすぐに無くなる。
あと、海の幸があまりなくてもイカはおいしい。
肉が安い!肉がうまい!
食生活で驚いたのが、お肉の安さ。
手羽元10本を250円くらいで買える。ポン酢で煮たやつが好きなのでよく買う。
豚肉も安いし、おいしい!
名前忘れたけど豚肉専門店があって、そこに行くとバラでも小間切れでも1パック500円で買えるので、たまに行ってまとめ買いをしているサヤヤブ。
食生活の違いを楽しめるかで移住生活って変わる
海の幸が山の幸に変わったように、
「アレがないコレがない」と言っているよりもその土地にある別な良いものを見つける方が楽しめる。
かと言って、やっぱり「食生活が合わない土地」への移住は厳しいだろうなぁ、とも思う。
もしこれからまたどこかにノマドすることがあったら、「その土地の食」は一番先にチェックしておきたいポイントかもしれない。
秋田県に「なんとなく移住」してみました
はじめまして、こんにちは。
2017年8月に、仙台から秋田県鹿角市に田舎移住をしてきた31歳です。
どうぞ「サヤヤブ」と呼んでくださいませ。
「どうして秋田・鹿角に?」とよく聞かれます
秋田に田舎移住してから早3ヶ月。会う人会う人に「なんでまた」と聞かれている。
これが例えば、石垣島移住なら聞かれないんでしょう。
単純に「小さい頃の夢」と悲しい空き家が移住の理由
4つ下の弟が生まれるとき、サヤヤブ母は里帰り出産をした。サヤヤブ、自然と数ヶ月真冬の鹿角を経験する。
その頃からなんでか分からないけれど
「大きくなったら鹿角に住む!」が口癖になったサヤヤブ。
小さいころは「盲目的な田舎信者」だったんだなぁ、と最近思う。
秋田県に移住した理由のひとつは、この「小さい頃の夢」実現のため。それからもうふたつ。
今住んでいるサヤヤブ母の実家、ここ数年は空き家になってた。
家というのは悲しいもので、人が住まなくなるとものすごく寂しくなる。廃墟感がすっごい。そりゃもうすっごい。
昔たくさん楽しく過ごした家が、こうして廃れていくことが悲しかった。
それから最後の理由は、墓参り。
墓参りをちゃんとできないのが常に気持ちをざわつかせてたのです。
秋田って、東北って、特に魅力的な「田舎ブランド」は無い
こうして大した理由もなく秋田に田舎移住をしたサヤヤブ。
しかし元々海外生活も経験したりと「移住志向」自体はつよかった。でもねぇ、やっぱり最初は
沖縄!とか
四万十!とか
石垣!とか
鳥取とかもいいね!とか
なんかそういうブランド力の強い土地に憧れてた。
検索してみると分かるけど、東北移住系のブログってあんまり無い。沖縄とかすっごいあるのに。
秋田移住で思い浮かぶのって、ギバちゃんくらいだ。
だからこのブログも、そんなに需要があるとは思えないんだけど、気負わない田舎移住をしたい人がいたら参考にして欲しい。
だから勝手に供給していくよ。
田舎移住に「失敗」と「成功」はあるのか
さて、「田舎移住」というと必ず付いて回る言葉が「失敗」「成功」のふたつ。
そもそも住む場所を変えるだけで失敗もくそもあるのでしょうか奥様。
よくいる田舎移住の成功者・失敗者
じゃあ、世間一般でどんなのが田舎移住の失敗で成功なのかいくよ。あくまでもイメージだよ。
田舎移住成功者→地元の人と農作業!海でリア充!大自然でキラッキラ!
田舎移住失敗者→なんか地元の輪に入れないし仕事もないしどうしよう
たぶんコレ。
田舎移住とワーホリって似てる
この感じ、すごくワーホリに似てるなぁって思うの。(サヤヤブもワーホリ経験者)
海外生活に憧れてワーホリに出る人って多いけど、しっかり満喫して英語もやって「成功」して帰る人と
なんで来たんだっけ状態でモヤモヤして帰る人がいる。
サヤヤブは別にそれを「失敗」とは思わないけど。
そもそも海外でも田舎でも、成功か失敗か、どうして白黒つけようとするのか。
気負いすぎなんだよね、移住に対して。
3ヶ月過ごして感じた田舎移住の魅力
秋田県に田舎移住して3ヶ月。季節は夏からすでに冬に変わろうとしています(どこいった秋)
そんなサヤヤブが見つけた東北移住の魅力は、気負わない移住が出来ること。
ワーホリ的なつながりがうれしい
彼ら彼女らもまた移住者なので、そんなつながりから割と「移住者コミュニティ」みたいなのが広がる。
これまた「ワーホリっぽい」感じ。
で、サヤヤブはそういうの好き。
ワーホリ以外でも海外生活してたサヤヤブだけど、「日本人コミュニティ」って大好きだったから。
せっかく海外にいるのにと、かたくなに嫌がる人もいるけど、同じ境遇の人達との交流って安心するし楽しいもの。
いいじゃないか、「なんとなく移住」
田舎って基本地域おこしが盛んだから、地元満喫しなきゃみたいなプレッシャーが少なからずあるもんです。
でもねー
でもねー
最初からそういうのばっかり頑張ってたら疲れちゃうよねー
「なんとなく移住」で、いいんじゃないかな。
この土地の魅力とか聞かれても正直よく分からないけれど、「なんとなく好き」だし。
失敗も成功もない、「なんとなく移住」が叶うのが東北
明確な目標が無くても「なんとなく移住」が東北なら出来ます。
南の島もきっと出来ると思うけど、移住者多すぎてプレッシャーもすごいと思うw
なんのプレッシャーもなく、ただなんとなく楽しむ田舎生活。
それが叶うので、定住しなかったとしても失敗とか成功とかってはきっとならない。意識高い生活とかキラキラ生活に疲れたらおすすめの移住先ですw